僕の仕事はお遍路さん
今日、仕事を通して感じたことです。
80代のご夫婦宅で、エアコンクリーニングをさせていただきました。
作業を進めながらお二人の会話を聞くと、すぐに仲の良いご夫婦だと判りました。
僕も歳を重ねた時はこのような夫婦になりたいと思わずにはいられない温かい雰囲気いっぱいの訪問先でした。
途中では私たちの為に、わざわざお二人で飲み物とお菓子まで買いに出かけてくれもしました。
飲み物とお菓子を頂きながらの、ご夫婦とのおしゃべり、お二人の何とも言えない素晴らしい笑顔…。
心身ともにホッとさせられる時間です。
ご主人は、僕と同年代の息子さんがいらっしゃるような人生の大先輩です。
にも関わらず、とても謙虚で、また私たちの行うエアコンクリーニングを本当に「ありがたい!」「ああ、本当にキレイになった!」と喜んでくれます。
1台目の作業中も…。2台目の作業中も…。終わった後も…。
今日の私たちの報酬は、もちろん2台分のエアコンクリーニングの代金でした。
しかし、僕個人的にはこのご夫婦との出会い、そしてその人柄に触れる事ができたことこそが褒美(報酬)だと思います。
そしてこれは、まさしくお遍路さんと同じではないか!
そう思いました。
出会いを通して、自分が磨かれていく。
僕は、ハウスクリーニングという装束を着て、遍路道を歩んでいるだなあと。
2台目のエアコンを組み立てている脚立の上で、そう思ったのです。
楽しいこと、嬉しいことばかりではないけれど、こんな出会いがあるこの仕事は素敵な仕事だと思います。